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いきなり私ですか!?

町の国際交流事業か何かで、オーストラリアからの留学生が
町内の一般家庭に数日間のホームステイをしております。
本日は、そのうちの5名が、うちの学校に交流に来る日でした。

1年生の「総合的な学習」と絡めた関係もあり、
1年の英語科の先生が夏前から準備を整え、
1年生の各クラスでも、迎え入れの準備をし・・・という状況の中、
実はどこ吹く風で過ごしていた私です。


さて、今朝の10時ごろでしょうか、うちの学校に来る5名の留学生と引率の先生を迎えるべく、
管理職は玄関で待機しておりました。
彼らと関係者の大人とを乗せた車がロータリーに到着し、
玄関の中で待つ校長・教頭などが車から降りる彼らを見ていたのですね。
私は、それとはまったく関係なく、
体調不良の2年生をお迎えに来る保護者を待ちながら、
玄関脇の事務室で、消耗品購入のためのカタログチェックをしていたわけです。

そのとき、
・・・突然呼ばれました。

「留学生の子が、吐いちゃった」だって・・・。


到着したご一行の中の、一人の女子生徒が、
車から降りるなり、嘔吐してしまったようでした。
こちらの職員は、まだ、玄関の中で降車する彼らを一方的に見ている段階、
hello!の挨拶も交わす以前での出来事です。


校長・教頭・担当職員スッ飛ばして、いきなり、まず、私かい!?

突然のハプニングに、はじめましての挨拶もそこそこに、
正面の正式な玄関よりも近い妙な入り口から、
その留学生は保健室に直行。


聞いてみれば、彼らの行程はかなりの強行軍で、
昨日こちらについて、そのままTDLで遊び、
夜遅くに満員電車にさんざん揺られたあとホストファミリーの家に散り、
緊張も解けず、おそらくロクに眠りも食べも出来ないまま、
今日の学校訪問に至ったのだとか・・・。

若干13歳の子どもが、ことばも通じない異国の、赤の他人の家で過ごすという
ストレスフルな状況の中、旅の疲れ、睡眠不足、乗り物酔いに極度の緊張・・・
と重なれば、体調を崩すのも当然のこと・・・。


結局彼女は、今日という日のほとんどを、
異国の学校の保健室のベッドで過ごす事になったのでした。


それだけでも、充分にかわいそうなのですが、
さらにかわいそうなのは、そこの養護教諭に英語力がほとんど備わっていないコトでした。

いやぁ、マジで、私もつらかったもの。
養護教諭から『問診』をとったら、何が残るの?って感じでした。
嘔吐した事実はわかるものの、彼女がいったい今どんなふうに具合が悪いのかさえ
聞き出せない自分が、心底情けなかったわ・・・。
これ以上不安にさせないための笑顔くらいは、『年の功』でなんとか作れたけれど、
実際は私自身も『二人っきりにしないでくれ~~~!!』と心で叫んでおりました。
たまたま偶然、授業離脱した男子生徒を探しに来た3年職員が英語科だったときなんて、
彼が『救いの神』に見えたもんね・・・。
NO○AのテレビCMの「ごめんなさい・・・」を
からだで感じる一日でしたわ^^;


引率の先生は、流暢な日本語を話す方だったのですが、
それでも、具合の悪さとか、症状とか病名とか、そういう専門用語的なものになると、
「日本語では何ていうのかわからないけど・・・」になっちゃうのよね。
私としても、まともにかけられたことばは、最後の「Take care」だけ、という有様。
「現代の日本人として、この、英語力のなさは致命的かも・・・」と
反省させられた一日でございました・・・。
日ごろ、「ガーッと走ってたら、ドーンってぶつかって、ウッってなって・・・」
みたいな説明しか出来ない生徒を相手に
「あいつら、日本語使えないから・・・」
なんて言っていた私だけど、
「ガーッ」とか「ゴォーッ」とか「ウゥゥゥ」も、やはり立派なJapaneseなのだと
認めざるを得ないひとコマでございました。


うーん、立派な養護教諭になろうと思ったら、
今からでも語学留学しないとマズイのかも・・・^^;
by noraneko_89 | 2006-09-23 00:37 | 日々の暮らし


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