美人になる・・・?

1時間目の授業前から、「気持ちが悪い」という2年A子。
普通は、説教対象なのだけれど、こんな厳しい天候だし、
「朝から少しおなかが痛かったけれど、40分歩いて登校したら気持ちが悪くなった」
とのコトだったので、まあ、よしとして、検温&問診・・・。

途中、「トイレ行ってもいいですか?」というので行かせました。
便秘気味だと言っていたし、これで出れば良くなるかな・・・と思っていると、
廊下で「どうしたの?」という事務の女性の声。
「ああ、今、私がトイレに行かせたの…」と言おうとすると私に
「トイレの前で立ち止まっているわよ」と彼女。

ん・・・?ヤバい!!




あわてて飛んでいくと、案の定、「もう一歩も歩けません」状態で
トイレの入り口に固まっているA子。
「吐きそう?」に頷かれてしまい、Oh! My God!!と心で叫びながらも、
こんなときは、ジタバタするより、何もない廊下の真ん中でヤラレちゃった方が
あとがラク・・・と知っている私は、
「あ、もういいよ、いいよ、後はやるから、そこで吐いちゃいな」
と、声をかけました。

…で、まあ、彼女が落ち着くのを待って、保健室に連れて行って
「ゲロゲロ袋」を持たせて休ませたあと、現場処理へ・・・。

・・・まあ、ここまでなら、「今日はちょっとツイてなかったわ」で済む話です。


トイレットペーパーを使い、手早く現場を処理した私は、
それを便器に流すことにしました。
・・・いける?いけない?微妙・・・という量の丸めたペーパーに、
一瞬、躊躇したのだけれど、「大丈夫だろ」と流したところ…

・・・やべ!・・・やっちまいました。
つまったトイレの便器のふちまでたまる水・・・。


それでも、ここまでなら、「失敗しちゃったわ」で、済む話です。


さて、私は急いで、通称「すっぽん」(この話の流れでお分かりでしょう。
正式名称はママカップだっけ?)を用務員室から借りてきました。
そしてふたたびトイレに向かう途中で、保健室を確認するとA子がいない。
・・・が、とりあえず、トイレのつまりを直さなくちゃ・・・と、現場に行くと、

「どうして、あの個室のドアがしまっているの・・・???」

恐る恐る、「A子?」と聞くと、「はい」と中から返事。
胃腸炎らしき彼女が「上から」の苦しみを脱したあとで
「下から」の発作に襲われ、たまった水にも気づかずに
この個室に入っちゃったらしい・・・。

そこで、「流さないで」と叫ぶ機転が利けばよかったのだけれど、
私は一瞬、ボーゼンとしてしまったのね。
そんな私の目の前で、個室のドアが開き、
最後まで異変に気づかず、普通に水を流したあとのA子が出てきました。

吸い込むべき汚物を、洗浄用の水とともに、盛大にあふれさせる便器、
それを、なすすべもなく見つめる私・・・。
(A子は急いで保健室に行かせました)
個室ふたつと掃除用具入れの中まで満遍なく広がって、それは止まりました(;_:)。
まさに、『地獄絵図』。


それでも、これが旧式のトイレなら、「ひょえ~!大惨事」で、済んだのです。


デッキブラシでこすって水を流す従来の形から、
デパートみたいにキレイに変身したトイレは、床に排水口がないのです。
床に水を流せないタイプのトイレだから、水切りワイパーのような用具もありません。
ひたすら雑巾だけで処理するしかないのです。
ただの水道水だってこれだけの量を雑巾で片付けるのは大変なのに、
ただの水ではないのです・・・・・・・(T_T)。


結局、現状復帰までに1時間かかりました。
その間に、A子はちゃんと、お母さんのお迎えを頼んで、早退させました。


夕方、この話を聞いたKちゃんは、
「泣きたかったでしょ?」
と言ってくれましたが、
あそこまで行くと、人間は、泣くのではなく、笑います。

それに、これが、マンガやドラマだったとしても、
あのトイレがあふれかえるシーンは、絶対に、爆笑狙いのシーンであるはずでしょ。

「大変だったわねぇ」と言ってくださる教頭先生に、
「まあ、トイレをキレイにすると美人になれるって言いますから」と笑ったら、
「あなたも古いわねぇ」と笑われてしまいました。


達成感だけは、やけに大きな一日でした。
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by noraneko_89 | 2006-09-05 21:24 | 日々の暮らし


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